ダッキーとは 川下りの準備 基本操作 那賀川鷲敷・上那賀・木頭 吉野川大歩危・小歩危 四万十 スクール 補修  那賀川

ダッキーの基本操作
パドリング〜
 
  カヌー、カヤックではフネを漕ぐ用具でパドルといい、その操作法をパドリングといいます。パドルは両端に羽根のあるダブルブレードと片側のシングルブレードがあります。ダッキーは通常はダブルブレードを持ち、就学前の子どもはシングルにしています。
 
   
  パドルリングはカヤックの基本操作に倣っています。
◎持ち方:両手の肩幅よりやや広めにして持ち。右手のブレードは垂直、左は水平ぎみになるようにします。右手は固定で握り、左手は軽くして、前に出した時に右手首を返して水をかきます。ポイントはやや前掲姿勢で手はをしっかり前に伸ばして水面をつかみます。
 
@フォワードストローク(前進) 最も重要な基本です。クロールの要領で片手を胸前に伸ばして、ブレードで水面をキャッチしてまっすぐ引く。この時パドルシャフトがフネの側面にふれないようにして、しっかり引くのがコツです。
Aリバースストローク(後退) ブレードの背面で漕ぐので手首の返しはなし。目線はしっかり後方のブレードを見て上半身を使います。停止に時にも使います。
Bスイープストローク(回転) 進みながら方向転換する時にします。スイープは腰を軸として半円を描くように漕ぎます。目線は最後までブレードを見ます。
Cバックスイープ(後ろ回転) 方向を転換させる舵取りで使います。2人乗りは後方席が使いますがブレーキをかけすぎないようにします。前席は@かBの前漕ぎをして回転を促進します。
 〜エントリー(乗艇)〜

エントリーは膝の深さまでフネを出して乗ります。乗る時は膝から入り、砂をフネに上げないようにします。上半身は垂直になるように背筋を伸ばして座ります。良い姿勢は良いパドリングの基本。正座をすると背筋が伸びて漕ぎやすいのですが、膝が痛かったり、重心が上がって不安定になるので使い分けるといいですね。
セルフレスキュー1・ディフェンスとスイミング〜
   セルフレスキューとは自分で自分の身を守る全ての活動での基本の考え方です。川下りでは急流の瀬で川に落ちたり、流される事があります。その時に水面や水中の岩や石で打撲、裂傷することがあるので自分で怪我を回避や防止する姿勢や行動方法がセルフレスキューです。
●浮き方の姿勢
1.下流に向かって仰向けで浮かび、爪先を水上に出し、顔を上げて下流を見る。2,脚を少し開いて膝を軽く曲げ、爪先を水面に出す。
3,前方をよく見て、岩に衝突しそうになったら両足で岩を蹴って回避する。

●フネから落ちた時は
1、パドルは出来るだけ手離さないようにする。
2、水中では顎をひいて手足を曲げて体を丸くする。
3、顔があがったらまわりを位置確認して、浮き方姿勢をとる。フネが近くならすぐにフネを捕まえる。離れていたらデイフェンス姿勢で急場を流れたら近い岸に向かってセルフレスキュースイミングで泳ぐ。

セルフレスキュースイミングの方法
@デイフェンシブスイミング:仰向けのまま背泳の要領で上流に向かって本流の斜め45度をとって泳ぐ。
Aアグレッシブスイミング:顔を上げたクロールの要領で上流に向かっての斜め45度をとって泳ぐ。
※泳ぐ時間を少しでも短くすることが大事です。
  セルフレスキュー2・リカバー法   
     
   ダッキーがフリップ(転覆)した時にフネを起こして再乗艇することをリカバーといいます
@フネの片側に重心をかけて完全に転覆させて落ちます。※この時、逆さになったフネの中に頭が入らないよう要注意。
Aパドルはフネに対して垂直になるように艇下に置きます。
B船底の上から手を伸ばしての穴やストラップを持ってフネを返します。
Cパドルをフネにあげます。
Dバタ足で強く水面をキックして体が水面と平行になるようにしてせり上げるのがポイントです。
 
   〜フェリーグライド〜  
     
   流れのある川を横断するスキルをフェリーグライドといいます。川下りやレスキューで必須のスキルです。
●フネの先端を上流に向けて斜め45°方向に構えます。
●本流の流れをよく見て角度をキープしながら前漕ぎすると横にスライドして横断できます。
●戻る場合は反対側の角度に振って同様にキープして漕いで横断します。
 
  〜スイープロール〜   
     
   カヤックの必修リカバー法のひとつのスイープロール。ダッキーで唯一出来るのがグモテックス艇です。  
  〜瀬あそび〜    
     
   左画の左が上流で巻き返す白波(バックウォッシュ)が立っています。これをホールといいフネが入ると吸い込まれるように引き寄せられます。真っ直ぐ入ると止まってサーフィンというムーブです。フネを真横に向けたらサイドサーフィンで上体を下流側に倒してパドルで抑えることでキープできます。瀬あそびは不安定なホールの中でのバランス移動のパドリングやセルフレスキューの練習になるので必修です。  
  ロープレスキュー    
   
流される要救助者に向かって岸からスローロープを投げて誘導します。ロープを引く時は必ず腰を落とすように