ダッキー川下り・中流域  準備・体験スクール 上流・木頭・上那賀 基本操作 吉野川大歩危・小歩危 四万十川 メンテナンス 那賀川本

急流のスリルと川の自然に癒されるリバースポーツ
ダッキー川下り since1985
   
 ダッキーとは
 空気を注入して使用するカヌーで正式名は「インフレータブルカヤック」です。水面で浮かぶ姿がダック(カモ)に似ているので愛称でダッキーと呼んでいます。一般的なカヤックと比べて乗り降りがラクで、安定性があり、岩に当たっても衝撃が少なく、川に落ちてもリカバーしやすいなどレクリエーションの川下りに適したエアー式カヌーです。
 川下りの魅力
20代後半に故郷に帰省して趣味のサイクリングを続けていたのですが、夏は暑いので川の活動をしたいと思い、大歩危でのラフティングツアーを体験して川下りの面白さを知りました。けれどそれを自分でするにはラフティングはフネが大きすぎる、カヌーは難しそうで、下半身をフネの中に納める姿勢が窮屈で行きつけのショップで相談すると、丁度いいのがあるとダッキーを照会されて購入しました。連れと2人で始めは家の近くの下流で遊んでいましたが、刺激を求めて上流に行くと難所の瀬で溺れかける洗礼を浴びました。川下りのスキルや知識のない無知な素人がイケイケで突っ込んだ当然の結果でした。以降はカヌーの基本書を手本に川から学ぶ練習が夏のライフワークとなり、その面白さを伝える体験会を行うようになりました。川下りはスキーに似ていますが、コースは広かったり狭かったり、緩やかだったり、急坂だったり、曲がったり、跳ねたりして様々に変化します。下り坂は「瀬」、平坦地は「瀞」といい、スリリングな緊張感と、開放されてリラックスする緊張と緩和のメリハリがあります。魚や鳥と出会ったり、川に浸かって空を眺めて癒されて、自分の手で漕いでゴールに着いた時に充足感を覚えます。
川下り体験用ダッキー
 ダッキーは急流のある川に対応したエアー式カヤックです。初心者でも乗りやすく、安定感があり、落ちてもリカバーしやすいので安全です。僕が最初に購入した艇はリンクス2でメーカーのAIRE社(米国製)はインフレータブルのラフトやカヤックの老舗です。品質は最良ですがコストも高いので他社の艇も導入した結果、体験スクールで使う艇としてAIREリンクスとバンデットがメインになりました。

リンクス1
1人用 チューブ径細くリカバーしやすい。船足、安定性もいい1艇
リンクス2
2人用。剛性、強度は高品質。使用後のメンテナンスが必須。4艇
スーパーリンクス
2人+1、少し長く親子3人可。直進性もよくゆとりあり。3艇

フォース
スラローム艇に寄せた形。船足速く、機敏だが重心が高く落ちやすい。2艇  
新フォース
フォース新。旧型より安定性よく頑丈、フロアジッパーがなくメンテ困難1艇
カラカル
リンクスの廉価版、素材や縫製など少し落ちるが重量軽く船足いい

バンデット1
1人用:軽量で安定いいが振りやすい。砂が溜らずメンテが簡単  2艇
ラフトボート
ラフト艇・5人用 低学年の子供やお母さんも安心して乗れる
ストライク1
リンクスのアンダー艇、重量は重いが、安定性は良。1艇

ハイサイド2
2人艇:初期の艇で丈夫で安定感あるが重い。1艇
グモテックス
船底が丸い形状でロールが練習出来る。静水仕様。
グモテックス新
旧タイプより全長が少し長く、1艇

バンデット2
2人艇 大阪のY氏より寄贈頂いた。休眠中  
カヤック
ダッキーが物足りなくなったらリバーカヤックへ 6艇
2人乗りと1人乗り
ダッキーの定員は1人(ソロ)と2人用(タンデム)があります。
・2人艇:前席は川の流れや状況がよく見えるので進行方向を決めて後方に伝えて漕ぐ役割、後席はバランスをとりながらフネの向きをコントロールする舵取りをしながら漕ぐ役です。2人の息を合わせるのが肝要で親子の場合は子供前、大人後ろで乗ります。

・1人艇:フネの運搬からゴール片づけまでひとりでします。途中で落水した時のリカバーも自分でするのでやる気と体力が必要です。そのかわりにゴール時の充足感も高いです。


那賀川中流域・川下りコース
 徳島県南部を流れる1級河川「那賀川」の中流域は曲がりくねって岩場と急流の瀬が多く、上流のダムの治水により渇水期でも涸れることなくカヌー競技に適したゲレンデです。カヌー経験や川の知識も一切知らない素人が遊びで始めた川下りは楽しい反面、危ないめにもあいました。それからはカヌーの基本や川の知識やリスクやレスキューなど学びつつ、経験と練習を重ねて2000年前後より現在の川下り区間を決めコース設定を行いました。

川口ダム下から~阿南市水井まで23㎞を4区間(A~D)に分けてコース設定しています。川下り(ダウンリバー)は池や湖での静水で漕ぐのとは違って、転覆や落水でフネと離れて急流を流されるリスクを伴います。1人はハイリスクなので2艇以上にて慣れない方はA区間からの実施をお薦めします。
区間 各区間により難易度が異なります。
AB&G体育館~鷲の里 5.4㎞ 瀬4 初級
B鷲の里~水井橋 6.8㎞ 瀬7     初級+
C:新簗大橋~BG体育館 4㎞ 瀬7 中級 
D赤松川出合い~新簗大橋   4㎞ 瀬4 中級
   ・ABロング12.2㎞ ・CDロング8㎞
当日の天候と川口ダム放流量によって催行決定。放流量は「国土交通省・川の防災情報」でのリアルタイム放流数値を参照しています
  Aコース(初級):B&G体育館下~鷲の里 5.4km
 当方の川下り体験に初めて参加される方のレギュラーコースです。ダッキーの準備や、運搬、基本練習に適した環境で安心して取組めます。初級コースですが瀬(急流地点)は4ヶ所ありスリルも充分あります。
 
準備
 
練習

モミの木瀬

仁宇の瀬 
 
軽食
 
飛び込みあそび

ゴール

片付け
    
 Bコース(初級+):鷲の里~水井橋 6.8km
 Aコース経験者にて体力に不安のない方向け。鷲の里からスタート。瀬7ヶ所で規模も大きく距離が長い。最長の「シキイの瀬」とフリップ(転覆)しやすい「鞍返し」、後半の「ウスの瀬」はコース取りの要所。ゴール地にトイレも何もないゴロ石の川原。ダム放流50㎥/秒前後が催行の適量。

準備
 
スタート

アセビ返し
 
シキイの瀬  
 
蔵返し
 
県鳥シラサギ

ウスの瀬 
 
ゴール水井橋 
③ Cコース(中級)新簗大橋~B&G体育館 4㎞
 急流と奇岩の景勝地「鷲敷ライン」とカヤック競技の区間を含む中級コース。新簗大橋下からエントリー、直後の「タキの瀬」は流れが大きく曲がって岩が多く浅いのでスタックに注意。本流中央部のホールはフリップしやすい。樹上に猿がいたり、シカが姿を表すこともある。「賽の瀬」「とどろの瀬」の落差あるウエーブが爽快。後半最後の「返し渦の瀬」は水量が増えるとハイリスクになるので要下見。手前でフネ上げ可能。

 新簗大橋

支流

簗橋

賽の瀬
 
タキの瀬

 轟の瀬
 
返し渦の瀬

ゴール 
 Dコース(中級):川口~新簗大橋(4km)
川口ダム下の支流からのエントリー、急勾配の石段に要注意。広い瀞場を漕いで最初の「タツミの瀬」は、那賀川最大幅。力量により3本のルートが選択出来る。瀞場の後に筏下りの難所だった「八艘の瀬」を越えて再度の瀞場を漕いで枝がせり出た「鵜の首瀬」を越えるとCコースのタキの瀬となる。

エントリー

赤松川

川口ダム
 
タツミの瀬

タツミの瀬 
 
雄橋

鵜の首瀬 
 
やな橋