ダッキーとは 川下りの準備 基本操作 那賀川鷲敷・上那賀・木頭 スクール 吉野川大歩危・小歩危 四万十 補修  那賀川

那賀川川下り区間  
 那賀川(徳島県)は那賀町木沢の剣山、次郎笈に源流を発し、河口の阿南市まで長さ125㎞の徳島県で最も長い流域をもつ1級河川です。ダッキー川下りのコースは中流域の川口ダム下〜阿南水井橋23㎞を3区間に分けてスクールやツーリングを設定しています。尚わじきラインの細渕区間はカヤック競技の公認スラロームコースに認定されていて全国レベルの大会で利用されています。
コースガイド~那賀川
中流域わじき ① Aコース(初級1):B&G体育館下~鷲の里5.5km 
 川下り初めての方向けレギュラーコースです。スタート地の体育館下は、駐車とフネの準備スペースあり川辺までの遊歩道があり移動しやすい。基本練習をする場所も適している。4箇所の急瀬ポイントがあり、画像のモミの木瀬は1mほどの落差があり刺激的。休憩地点で軽食をとり、飛び込みポイントもある。約2時間強の川旅、ゴールの鷲の里は道の駅にてトイレ、駐車場、食堂、売店、宿泊施設など整った環境で終了後はゆったり出来る。
     
エントリー 基本練習 モミの木瀬 ハイの瀬
       
 仁宇の瀬  仁宇川原 田野瀬   ゴールわしの里
Bコース(初級+)鷲の里~水井橋 7.5km 
 Aコースのゴール鷲の里からスタート。急瀬が7箇所、瀬の規模も大きく長いので、Aコース経験者向け。スタート後すぐの瀬が続き、アセビ返し、コース最長の「シキイの瀬」と転びやすい「鞍返し」と急流が続きます。後半の「ウスの瀬」はテクニカルな難所でコース取りの要所。ゴールの水井橋にはトイレも何もないゴロ石の川原です。ダム放流が50㎥/秒前後が最適量です。
       
準備   エントリー アセビ返し   シキイの瀬
       
 蔵返し シラサギ   ウスの瀬 ゴール水井橋 
③ Cコース(中級)新簗橋~B&G体育館 5㎞
 A・,Bコースを経験して次のステップ.。新簗大橋下からエントリー。広い瀞場でウォームアップして出発直後の「タキの瀬」は幅広く、浅い。流れが大きく曲がっているのでしっかり漕がないとコースアウトする。本流中央部のホールに突っ込むとフリップ(転覆)しやすい。樹上に猿がいたり、シカが目の前を泳いで渡ることもある。「賽の瀬」「とどろの瀬」の落差あるウエーブが爽快。後半は鷲敷ラインの核心部、カヤック競技コース区間を漕ぐスキルアップコース。最後の「返し渦の瀬」は危険ポイントなので、状況により手前でフネ上げすることもある。
 
  新簗大橋 支流沢 簗橋  タキの瀬
       
 サイの瀬  轟の瀬  返し渦の瀬  ゴール下
④中流域Dコース(中級):川口~B&G体育館(10km)
川口ダム下の赤松川からのエントリー。清みきった水面に癒される。広い瀞場をウォームアップしながら最初の「タツミの瀬」は那賀川最大で、力量に応じて3本のルートが選択出来る。その後は長いトロ場があり、筏師の難所だった「八艘の瀬」を越えて2本めのトロ場を漕いぬいて川幅が狭くなる「鵜の首瀬」を越えると後半は軽快なCコースになる。
エントリー 赤松川 川口ダム タツミの瀬
       
 タツミの瀬下 雄橋    鵜の首瀬  Cスタートのタキの瀬 

⑤下流・阿南Kコース(初級):水井橋~蛇石〜深瀬 5km 
令和に設定した阿南流域の初級のコースで「K」はカヤックの頭文字で、大人向けのカヤック入門コースです。川幅広く、流れもゆったりで浅瀬が3箇所ほどあり。川に横たわる巨大岩「蛇石(じゃいし)」での上陸探険や飛び込みも楽しめる。ゴールの深瀬潜水橋は牧歌的な昭和の趣きがある。
蛇石枕石 鴨の巣 大井の瀬  深瀬橋

  ⑥上流・上那賀(かみなか  
  川口ダムから12kmほど上流、上那賀町桜谷。ここで川は巾着状にぐるりと周る「水崎まわり」が面白い。国道の南にある旧隧道をぬけると桜谷の集落となり旧桜谷発電所の堰跡がある。明治43年に自然地形を活用したダムの無い高低差による水力発電所の遺跡は一見の価値あるものです。川下りコースは桜谷小学校下からのエントリーでだが旧桜谷トンネル附近はフネ上げ困難で2kほど手前でのゴール。ダム放流50t程度の水量の多い時を選ぶ  
     
     
   水が綺麗で谷が深く、自然に包まれているコースだが、水量が少ないので長安口ダムの放流50t程度が快適に下れる。水深が浅く古い鉄筋が突き出た堰の残骸が残る箇所があるので要注意。  

 
⑦上流・木頭(きとう)
 鷲敷野外活動センターから車で1時間。3つのダム(川口、長安口、小見野ダム)を越えると川の色が変わり清流を取り囲む岩と原生木の美しさに感動です。この地区でのダム建設計画を中止させた前村長や地元の人々に感謝。川下りしていて神聖な気を感じます。鷲敷全コースを余裕で下れるようになってのお薦めの木頭。瀞場少なく、川幅狭く、突出した岩が多いのでフネの的確なコントロールが必須。水深が浅いので落ちたらしっかりデイフェンスしないと怪我をしやすい。渇水時には下れない箇所も現れますが、大雨後の増水時は危険なのでやめましょう。
水や景色は最高ですが水量が少なく浅瀬が多いので船底を擦ったり、スタックする箇所もあり渇水期は不適。アユ漁解禁の7月1日からは釣り人も入り8月下旬以降はフンドウシャクリ漁が多くなるので川下りは5~6月末か9月中旬以降がおすすめ。また7月下旬~8月はアブが多く不快感を伴うので夏場は避けましょう。
 A南宇~蔭 (5km)  名勝歩危峡(ほききょう)を行く木頭下流コース。初級者可
 B平野~和無田(8,2km)  木頭ツアーレギュラーコース。川から道路が見えず奥深い原生の自然の気が漂う。川下りは8.5kですが道路は約3kなので回送時間は短い。下見を要する大きい瀬が2箇所あり、ポーテージ可能。6月がお薦め。
C北川~平野(8km)  白瀬峡のある木頭上流コース。下見ポイントは3箇所くらいあり。Bコースを経験してから行くように。増水時はハイリスクになるのでやめておきましょう。
落石の危険 切り立った崖の下を川は要注意!。平成19年10月のことですが、Aスタート地点でウオームアップしている際にフネのそばにブロック大の石が上から落ちてきてびっくり。もしも頭や体に当たったら重大な事故になる冷や汗事件でした。上流域の渓谷部ではコース取りだけでなく、頭上にも充分注意して落石の起こりそうな箇所は避けましょう。