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吉野川〜大歩危・小歩危〜

大歩危 三段の瀬
 「大股で歩くと危ないのが大歩危、小股で歩いても危ないのが小歩危」という名の由来があるだけに吉野川大歩危小歩危は日本屈指のラフテイングの聖地。 那賀川(鷲敷、木頭)が余裕で下れるようになってからのステージで那賀川の4〜5倍の大きさとパワーの瀬が次々と立ちはだかります。野球に例えたら鷲敷Aが小学生レベルで大歩危は中〜高校生、そして小歩危は大学〜プロ野球かなという感じです。瀬が長いのでディフェンスのスイミングと迅速なリカバーワーク等のセルフレスキューとロープ投げのレスキューワークを学習訓練が必須です。

コースとしては2区間1(豊永〜岩原)、2(岩原〜まんなか)けれど大歩危は滅多に行けないのでフルコース(14km)にしています。主な瀬は「三段の瀬」、「岩原の瀬」、「国境瀬」ですが、その他の豊永上・下の瀬、国境下の瀬、オーバーハング、レフトトリックなど気を抜けない瀬が満載です。増水時は更にパワフルになるので池田ダム流入100t程度までが実施の目安です。
大歩危(豊永〜まんなか)
豊永スタート 豊永下の瀬 三段の瀬 岩原の瀬入り
国境の瀬上 国境瀬下 オーバーハングの瀬 ゴールまんなかの瀬
1区間・豊永〜岩原 約4q、1,5時間
 スタート直後の豊永第1、第2の長いウエーブの瀬に大歩危の格の違いを見せつけられる。特に第2の瀬の最後は深い落ち込みのホールが口を開けているのでコース取りに注意。メインは三段の瀬(3級)。以前はV字ストッパーになっていましたが最近は通常水位であれば瀬の入り口がU字に変化しているので真ん中に突っ込んでも大丈夫です。終点前の岩原の瀬は真ん中の岩がかぶる水量になると巨大ストッパーが出来るので気をつけてください。

2区間・岩原〜まんなか 約10km、2時間
 スタートから序々に瀬が強くなるのでウオームアップして大歩危最大の「国境の瀬」(3級)となります。この瀬は冷静に下見してチャレンジかパスするかを決めてください。最初で沈すれば岩が多いのでかなりヤバイです。後にも厳しいストッパーの国境下の瀬、岩の突き出たオーバーハング、岩にぶつかって曲がりこむ下名の瀬、ラフトボートでも簡単に返されるレフトトリックの瀬、フィナーレのまんなかの瀬などたくさんの美味しい瀬が控えています。

フルコース・・・豊永〜まんなか 約14q、4時間
 大歩危の激流をすべて満喫するにはフルコース。小歩危を目指すにはこのコースを余裕で下れる力量が必要です。
大歩危動画 YouTube
三段の瀬女性ペア 国境の瀬ソロ 3人で国境瀬 増水の豊永の瀬 増水の三段の瀬増水の国境

激流最高峰 吉野川〜小歩危〜
 
     曲がり戸の瀬                            鮎戸の瀬
ラフテイングツアーのメッカの吉野川小歩危。大歩危フルコースを余裕で下れるようになってからの最終ステージです。瀬の規模や体感は大歩危の3〜5倍ぐらい。当初はラフト会社のサファリさんにコースガイドをして頂きながら学習してH19年よりメンバーだけで行けるようになりました。毎年1回ですがシーズンの締めくくりとしてメンバーにて実施しています。H17年はニオちゃん、H19年はグモテックスのイナッチが見事に無沈達成しました。けれど以降は参加出来るメンバーも少なくなりご無沙汰しています。
 
堂床より出発 鉄橋の瀬 森囲いの瀬 二段の滝
大滝全景 大滝フィニッシュ 曲り戸の瀬核心 鮎戸の瀬
小歩危動画YouTube
  森囲いの瀬1森囲い2 H17大滝 H21大滝 H21曲がり戸の瀬@AB  鮎戸の瀬 H17二段の滝  H17大滝ロール
平成16年にラフテイング会社のサファリさんのサポートにて、ダッキーズメンバー5人で小歩危初遠征。とにかくその激しさに驚き、興奮と充実感で感動でした。その後も毎年1回はシーズン締めのチャレンジとして下りしました。小歩危にはメインの瀬が5つあり、その他サブの瀬が3つくらいあります。 「瀬」とは道でいえば急な下り坂と同じで流れが早く、勢いよく白波がたっている箇所をいう。そして「級」とはそのパワーや、コース取りの難易度によって等級がつけられる。日本の川の一般的なコースで3級+というのは難易度が最高で、上級者でないと危険というクラス。それが続出する小歩危は国内屈指の激流コースです。
@鉄橋の瀬(2級+)
 小歩危コース最初の瀬。大歩危豊永の瀬よりやや強烈なウエーブがぶつかる。真っ直ぐの豊永とは違って瀬が左岸沿いに右に曲がっているので、気を入れてパドリングしないと返しの横波にやられる、ウォームアップといえども真剣モードになる。

A森囲いの瀬(3級+)
 最初の難所。川幅いっぱいに長い白波が続き、核心部はナイヤガラと呼ばれる大きな落ち込みがあるのでダッキーの場合は左寄りに行くのが無難。落ち込みでは艇を真っ直ぐにしてパドルを入れて押し出すように漕がないと捕まったりバランスを取られたりする。前半を越えると左岸エディで待機。後半はコース左にある岩に気をつけていく。
 
B2段の瀬(磯部の滝3級) その名の通り2段の落ち込みがあり、昔「磯辺」という人がここで脱臼したといういわれがある瀬。1段目は狭いので真ん中からここは右岸よりに入ってまっすぐ落ちる。そのまま2段目に行くとバンク状の右岸の岩に乗り上げるようになって沈するので一段目クリアしたら右岸のエデイに入ってもよい。2段目は真ん中から左寄りにコースを取る。

C大滝(3級+) 瀬は2段階になっていて入り口は右岸寄りに。1段目の落ち込みは真ん中から入る。少し外すとそこに瀬底にコブがあるようでコブに当たってバランスを崩しやすい。そこからひたすら右よりにコースを維持して流れはゆるいS字状になっているのでカーブ外側の右岸岩に当たらないようにしっかり漕ぐ。フィニッシュはまんなかの岩を避けてS字を描くように右寄りに落ちる。

D曲がり戸の瀬(3級+) 小歩危コースの最難関の瀬。平成16年の台風で奈落と呼ばれる舞台岩の直下にあったラップ岩が流れてなくなりルートが広がった。入り口の切り替えしの落ち込みを越えてメインルートの分岐岩右側にむかって真っ直ぐに漕ぎすすみ、奈落左端から斜めに落ち込む流れに乗せるのが定番のコース。予想以上に分岐岩手前の流れが左に流れているので、しっかり流されないように。もし左に流れるとラップ岩があるので要注意。また真っ直ぐに奈落右端に落ちるのもあり。

E鮎戸の瀬(3級+) 川幅がギュッと狭まって一気に滑り落ちるジェットコースターのようなスピード感あるホワイトウォーター。コースは左寄りから入るが、あまり寄り過ぎると途中の左岸エディに入り込んでしまう。初めての下った時は瀬に入った途端、目の前が真っ白以外全く記憶にないほどで気がついたらクリアしていた。むしろ2段目の下の瀬は左に曲がっていて最後の落ち込みで食われやすいので1段めを越えても気を抜けない。最後に続く鮎戸デザートの瀬を楽しみながら満腹のゴールとなる。