山歩き 準備 阿南の山2 中部東山渓 剣山渓 愛媛  体験講習

山歩きの準備
服装、装備
 山歩きを快適、安全に行なう為に装備ウエアは重要です。最初は履きなれた靴で大丈夫ですが、1日かけてのハイクとなれば少しずつ必要な装備やウエアを揃えていきたいものです。専門メーカー品はいいのですが価格も高いので、一般の靴屋、衣料品店や作業服の店でも結構いいモノがあります。以下は基本的な装備品です。
軽い低山でも靴は大事です。転ぶリスクもあるのでくるぶしを覆う高さのある靴が必須です。始めは登山専門店でなくても近くの店で安価な軽登山用の靴でいいと思います。
リュック
初級の軽登山なら夏は20L程のデイバックでいいです。秋冬季は防寒着など荷物が嵩張るので少し大きめの30L程度が適当です。
カッパ
カッパは長い目で見ると値段は張りますがゴアテックス素材がお薦めです。最近は新たな素材も出ていますが。ゴアテックスは透湿性のある素材なのでカッパは雨だけでなく防寒としても必需です。山以外に沢登り、カヌー、キャンプなどアウトドアで幅広く使えるので嵩張らないモノがお薦めです。
スパッツ
雨、積雪、または朝露の残る時間ではスパッツは必需です。ショートとロングがあり、生地も薄手と厚手があり冬は厚手ロングがお薦めです。
下着
下着(アンダー)は重要です。登り始めは着込んでいるので汗をかきやすく下着が濡れます。乾きにくい綿生地だと体温を奪って体調を崩しやすいので不適です。ポリエステルなどの化繊生地は乾きやすいのでお薦めします。肌ざわりのいい化繊もあり一般の衣料品店でもありますのでタグをチェックして下さい。冬季は厚手もありますが薄手を重ね着するほうがベターです。
中間着 襟シャツ、Tシャツ、トレーナー、ベストなどでやはり綿より化繊又は天然ウール適しています。
防風、防寒の上着でアウターと呼ばれます。登山用カッパでも代用できますが、ウインドブレーカーなどすぐに羽織れる量張らないものがいいです。
パンツ
化繊でストレッチ性のある登山用パンツか、懐かしいニッカボッカです。タイツに半パンツは枝木や岩でほつれや破れが生じやすいのでズボンが安全です。
帽子
帽子は紫外線、光、雨、虫、怪我よけとして頭部を守る装備ですので被ることをお奨めします。秋口は蜂の危険があるので黒系色は避けたほうが安全です。冬は防寒としてのウールやフリース地のものを。
手袋 下りで木や岩を掴んだり、転んだ時の手の保護になる。軍手でもいいですがフィット感のある作業用ゴム手袋が行動には適しています。けれど熱に弱いので冬は防寒用のフリースやウールなど2組必要です。
靴下
足元の防寒、足裏の疲労緩和、足首の安全と防寒対策として足首を覆う厚手で長い靴下がお薦めです。特に下りは足首を痛めやすいので怪我の予防とヘビ、マダニ、ヒルなどの対策として薄手と厚手の重ね履きがお奨めです。生地は化繊かウールが適しますがなければ綿でも可。
 キャラバン(Caravan)スーパーライトカーボン1300103[分類:ストック・ポール] ストック  登りの補助としてラクに歩けて、転倒怪我予防、下りでの膝の負担の軽減などで必要です。1本でもいいのですがバランス的には2本が適します。
スリンゲ  輪になった帯ロープです。短い登攀や下りの補助ロープにしたり、簡易ハーネスにもなるので2〜3本持っていると便利。
 カラビナ  スリングと合わせて使用します。2〜3個あればいいです。
救急薬  湿布、包帯、ガーゼ、絆創膏、消毒液、綿棒、三角巾、ハサミ、内用薬他 
地図
コンパス 
最近はスマホや便利なアプリの普及で地図を持たない人が増えましたが機器には不具合が起こる可能性があるので紙地図や手動のコンパスや高度計も必携です。
 GPS
スマホ
迷って現在位置がわからなくなった時にGPSがあれば安心です。最近はスマホでも精度が上がっているのでようです。
ヘットランプ 日帰り山行でもトラブルで日没になる事もあるので備えあれば憂いなしです。
その他 非常食、飲み物、靴ひも、ロープ、水筒、ガスコンロ他

衣類について
アウトドアスポーツは雨、風、気温など天候の影響が大きいので、防寒対策や衣類の素材選びは重要です。特に綿(コットン)は一般的で着心地がよいのですが、汗を吸収すると重く、乾きにいので直に体にふれる下着としては体温を奪うのでダメです。冷えが続くと低体温症になり、気力や運動機能が衰えて最悪命も危ぶむ事態になりかねません。
冬の山登りは止まると寒く、登りだすと汗をかくほどになります。その為衣服は重ね着して小まめに脱ぐ着るをして調整するのがコツです。濡れた下着のままで歩き続けると低体温症を引き起こす要因になります。ウエア生地は綿はダメでポリエステルやアクリルがいいです。また上着も化繊や綿以外を選んで下さい。
化繊と天然繊維の比較
化繊 ポリエステル 衣類化繊の中では最も多い。乾きやすく、熱にも強い、シワになりにくい
アクリル 毛に似た化繊。保温性よく、軽く、弾力がある。
ポリウレタン ゴムに似た化繊。パンツのゴム部分や、ストレッチパンツ、ウエットスーツなどに使用
レーヨン 綿に似た化繊。肌さわりはいいが吸湿性もあるので山用の下着としては不適
天然 綿(コットン) 丈夫な生地。熱にも強い、肌ざわりがよく涼しく保温性もある。吸水性に富み、濡れると重くなり、乾きにくいため。山歩きウエアとしては不適。
通気性がよく、水分の吸湿や、発散性に優れ清涼感がある。肌ざわりが悪く摩擦で毛羽たちやすい
毛(ウール) 肌ざわりがいい。表面は水をはじき、内部は吸湿性がある。水洗いで縮む。虫、カビに弱い。
絹(シルク) 美しい光沢と柔らかな触感。吸湿性、保温性に優れ弾力性ある。摩擦に弱い、濡れるとシミ、縮みやすい。
羽毛(ダウン) 軽い、保温性に優れ、弾力性ある。コンパクトに収縮できる。