三味線の種類 調弦・弾き方 つがるん1 つがるん2 失敗談 津軽の旅

 練習の失敗
平成16年11月、初めての大会エントリーして練習に力が入るようになった。PM8時すぎ鮎喰川河川敷公園で車の中で叩き撥の練習をしていた。その時右手の甲に強い痛みがあり、翌日整形外科に通院すると腱鞘炎との診断だった。けれど練習は休めないので気にせずにやっていたら・・・1週間後、急に親指の第1関節がくの字に曲がったまま伸びなくなった。診断で右手親指の腱断裂。唖然としたが手術は急を要さないとの事なので大会には出る事にして手術は大会後にすることになった。

腱が切れた原因は三味線のやりすぎ。糸を打つ撥(ばち)の持ち方は手首を90°に曲げるのが基本。その手首を横に回転させて撥を振る。特に津軽は太い一の糸を強く叩くがその強さは他の三味線の3倍くらいの打力が親指に反動する。撥を振ることでの腱が曲げた手首の骨に当たり、こすれて磨耗して痩せていき、遂にはプチンと切れてしまったという結果。練習中に手首に痛みを感じた時はその前兆だった。三味線だけにバチがあたったのかも(苦笑)

大阪大会
会場の朝日生命ホールの入り口ロビーには座り込んで練習する人で足の踏み場もないほどだった。北海道から鹿児島まで全国から腕自慢が集まり僕は一般男子の132番で最後だった。予想以上のハイレベルな大会で場違いなエントリーだった。子供や女子の部でも皆かなりの腕前で驚いた。 曲も皆オリジナルで高度なテクニックに圧倒された。ましてや最後なので会場は演奏を終えた強者たちで立ち見の満席・・マジに棄権しようかと思ったが、ここで逃げたらいかん。たとえ笑われても出る事で得られるものがあると思い直して舞台にあがる。緊張してミスも多かったがどうにか最後までは弾けた
手術
大会終わって日赤病院で手術した。手術は簡単でその日のうちに帰れるものだったが。術後の経過が悪く、繋いだ腱が少し伸びてしまい親指は完全には戻らなかった。けれど生活にはさほど支障もないので仕方なく再手術は諦めた。それから2年が経過したが右手の痛みや腫れが出るため強い叩き練習は出来なくなった。
  怪我しないために
➀練習のやりすぎは要注意。手が痛くなる前にやめる。
➁強い叩きの練習は短時間にする。
③練習前後に手首のストレッチを行なう。以上くれぐれもお気をつけて。