きっかけ 基本練習 教室案内(1)  (2) 失敗談 津軽の旅

津軽三味線



きっかけ
 20代の時に初代高橋竹山さんの演奏をTVで見て目が点に・・。えっ、これが三味線の音?と耳を疑うほどの凄まじいスピードと澄みきった音色、一人で弾いているとは思えないほどの重なり合う旋律に衝撃の感動でした。けれどやりたいとは思えませんでした。
 それから20年ほど経ち、老人施設でのレクリエーションのプログラムに三味線を取り入れようと思い、市主催の三味線講座を受講しましたが、長唄三味線が主だったので、それよりも一般的な民謡がいいと感じて民謡三味線の会に入りました。そこでざっくばらんな先生がたまに津軽三味線を弾かれるのを見て、若い時に聞いたあの感動がよみがえりました。すぐに先生から津軽の譜面を頂いてひたすら練習をしました。

翌年に津軽三味線を購入させてもらい練習も熱が入り、じょんから節が弾けるようになり有頂天になっていました。偶然僕の兄が青森に在住していることもあり、本場の三味線を見たいと思い夏に訪れました。そこで受けたカルチャーショック、全く基礎の出来ていない事を思い知らされました。兄嫁の伝手で地元のプロ奏者の「山上進」さんより「撥づけ」をご指南頂きました。熱く丁寧にレッスンしてくれる山上さんの指導法が目に焼き付くほどの衝撃と感動でした。帰郷してすぐに撥づけ練習に取り組み、翌年も行って見てもらいました。津軽では撥づけ3年というほど基礎をみっちりやってから曲に進むのですが「・・一応の型は出来てきたのであとは自分でやっていけばいいよ」と言って頂きました。そして平成15年に津軽三味線の基本を練習する会を始めました

  三味線の種類
三味線は細、中、太棹の3種類あり形状や寸法が少しずつ違っています。太棹の津軽三味線は義太夫三味線をベースにして胴は強打に耐えれるよう頑丈で厚手の犬革を貼っています。張る糸が太いので糸巻きも太くなっています。上棹には東さわりをつけて、下棹はより高音のツボがとれるように平面にしています。

曲のジャンルによって使う三味線が決まってきます。津軽は津軽用がいいのですが、それでなくても練習は出来ます。徳島は阿波踊りに使う細、中棹が多く、安い中古もよく出ます。大きさや音は違えど基本はさほど変わらないので細棹でも始められます。僕は最初は細竿の中古に撥皮を貼りかえてやっていました。
種類 太さ(目安) ジャンル 特 徴
細棹
(ほそざお) 
25.4mm
±0.6mm
  長唄、端唄、阿波踊り  一般的に最も多く出回っている。棹が細くて胴も小ぶりで軽い。音色も軽く棹のつけ根が丸みのある鳩胸曲線になっている。胴の前部分で弾く。
中棹
(ちゅうざお)
26.6mm
±0.6mm
民謡、地唄
小唄等
細棹より少し太い。東さわりがあり音の響きがいい。棹のつけ根が直線て高音のツボがとりやすい。民謡
太棹1
(ふとざお)
27.8mm
±0.6mm
義太夫
浪曲
人形浄瑠璃の語り伴奏で使われる。下棹の元が鳩胸になっている。背の高い重い駒と長い撥を使う。重い音が出る。
太棹2 義太夫三味線をベースにして棹面は胴際まである。東さわりがある。糸巻きが大きく、胴もひと回り大きく改良され剛健、威圧感がある。長い撥皮を貼っている


取り扱い  
  津軽三味線特有の「叩き」の奏法は胴を太鼓のように激しく打つので、皮貼りに他の三味線以上の強度や耐久性を持たせています。皮は厚手の犬皮で、接着剤は「寒梅粉」という餅から作った粉を水で溶かして貼っています。水溶性の粉なので湿気や、結露に弱いので使用後の手入れや保管は注意が必要です。それでも経年により皮が緩んで鳴りも悪くなるので定期的に張替えが必要です。といっても皮は高額なので破れるまで使っていますが(笑)  
 
・夏は暑い車の中には絶対に放置しないように。 
・保管は湿気の少ない涼しい場所に置いて下さい。
・胴は和紙袋に包んでケースには除湿剤を入れておけばベターです。
・僅かな時間でも毎日出して音を出す事が皮を長持ちさせる秘訣だと思います。ケースに入れたままにしておくと皮が破れている事がよくあります。