ロッククライミング 石門ロック1 石門2 朝立ロック 体験スクール 石門倶楽部

石門せきもんロック

左からB・A・C・中央D・右E面
 石門公園のひょうたん池の手前にある岩山が石門ロックです。(標高59m)画は南側正面の全景です。樹木の茂る境界附近からのクライミングフェースは5面。約12~15mの短いピッチの練習用ゲレンデですが、岩登りのムーブや、支点確保のロープワークの学習をするには市街から近く、南向きで冬でも暖かく過ごせます。
石門公園
 阿南市の名峰「津乃峯」の長生側登山口にある「ひょうたん池」の一帯を石門公園といいます。公園といっても案内板もトイレも駐車場もない里山の田園地帯ですが、夏目漱石の小説{坊ちゃん」のモデルになった弘中正義先生が好んで散策した隠れた景勝地です。

※注意:石門公園には駐車場はありません。道路は狭いので駐車すると通行車の迷惑になります。もしも車で来られたら桑野川の河川敷にて作業車の邪魔にならない場所ならいいかと思いますが自己責任でお願いします。

 
緊急告知!石門山の入口が進入禁止
 H30年5月25日南からの正面ゲレンデに入るあぜ道が網を張って封鎖されていた。おそらく周辺の田んぼ農家さんが張られたものと思われる・・・4月末から5月初旬は田植えの繁忙期。このあぜ道から軽トラや田植え機の通り道です。GWに岩登りに来た人が車を乗り入れて駐車した為、田植え作業の迷惑になり地元の方の怒りを買った結果と思われる。また岩稜線上4~5ケ所に下のような落書きがされていた。

石門の岩山とあぜ道は私有地です!。昔から所有者のご好意で登山の練習に利用させて頂いてきた希少な場所です。なのでここの自然を汚したり、傷つけたり、通行の迷惑になる軽率な行為は絶対にしないようお願いします。 今後は岩山を利用される場合は周辺での駐車禁止と、この入口から進入しないようにお願いします。う回路として石門岩山の北側から入る道があります。

ゲレンデへのあぜ道が進入禁止に
 
稜線上に4~5ヶ所の落書き


北面スラブフェース
 道に露出した北側にある緩やかなスラブ壁。高さ15mほどあり、登りやすいので初心者のファーストコンタクトに適しています。岩登りの基本「静加重・静移動・三点確保」を意識して上り、下りと懸垂下降などの実習が出来ます。

静加重・静移動
 ①手をかける、足を乗せる時はその岩が安定しているか確認しながらゆっくり体重をかける。
 ②加重後の移動は速やかに。抜き足、差し足のサイレントなイメージで!。
 ※石門岩山の岩質は硅石(チャート)で鋭利に割れやすく、剥がれ落ちそうな箇所も数ヶ所あります。

三点確保とは壁に対して両手両足で立った状態から、1点を離して3点でバランスを保って登る登山の基本技術です。ポイントとして
 ①壁に対して正面で向かい、上体を離してつま先で立つ。
 ②二等辺三角形を意識して3点の置く位置を決める。
 ③足で登ることを基本にして手はバランスや、きっかけをとる程度で負担ををかけないようにする。
 競技のスポーツクライミングでは、三点確保に拘らずにより速く、効率のいい動きを優先して進みます。核心部で跳びついてホールドをつかむムーブで魅せる華やかさもあります。それに対して自然壁のクライミングは地味に「絶対に落ちない行動」を原則にしています。ロープ確保をしていても滑落は怪我するリスクが高いので安全を優先したクライミングです。
 
クライムアップ ロープの結び方 セルフビレイ ロープ確保のクライムダウン 

フェースAリードワーク1~

シュリンゲとカラビナで支点を作りながら進む
 南向き正面壁のファーストゲレンデの初級スラブ壁です。 ここでは登山で実践できる木や、岩を利用してシュリンゲとカラビナで確保支点をつくりながら登るリードワークの練習が出来ます。
スタート 立ち木を支点をつける
踏んばりどころ
ピークへ 懸垂下降 石門の花「くちなし」

フェースB・~リードワーク2~

既設ルートのリードワーク
標高35m附近にあるテラスの真上がBコースです。ほぼ80度程度のAより急な壁で、ボルト、ハーケンでの既設のルートがあります。従来はヌンチャクを使うリードワークの実習をしていましたが、最近は岩盤や、プロテクションの劣化で信頼性でのリスクがある為、講習ではトップロープの確保で行っています。上の画像右側の段差の突起部はは剥がれる可能性があるので避けて下さい。特にビレイヤーは要注意です。
リードロープ 下でのビレイワーク 確保器(ATC)

フェースC~現在は使用禁止~

                                    この突起岩が危険
石門の第一関門のCコース。Bより難易度が高いルートですが、ゴール下核心部の突起岩(上画像)が落ちる可能性があるので平成26年より当会では使用禁止にしています。下の画像は24年撮影のものです。
取り付き 序盤に難あり 核心部で確認 右の突起岩を使わない
アタック 下降システムセット 懸垂下降
トップロープとリードロープのクライミング
 クライマーをロープで安全確保するシステムで、支点のとる位置で分けられます。
●トップロープはルートのピーク上で支点をとり、つるべ方式で下のビレイヤーが確保するシステム。長所は信頼度の高い支点がとれて滑落時の距離が短く安全性が高いこと。短所はセットするのには事前にゴールに上がらなければならない事。またトップ支点の真下から左右に振った位置で滑落するとクライマーは振り子のようになって岩と接触するリスクが高いのでルート取りに注意が必要。


●リードロープはマルチピッチといわれるアルパインクライミングの基本ワークで壁に設置したハーケンやボルトにヌンチャク、ロープをかけて支点確保していく方法で登る事にクリップするワークの迅速性が求められます。最近は自然へのローインパクトの考え方で岩場に打ち込まないナッツやカムなどの回収できるデバイス使用が主流になっています。短所としてトップロープに比べて支点の信頼度が低く、滑落時は最後にクリップした位置から登った高さの2倍の距離の落下となるので怪我するリスクは高くなる。

クライマーとビレイヤーは交替しながら互いに命を預け合うパートナーなので信頼関係がないとできないものです。信頼関係を築く為の第一歩は相手とのコミュニケーション。行動に移る時、止まる時、ワークを始める時、完了した時などその都度状況を伝えてビレイヤーが把握できるようにする事が大切です。
支点構築について(お願い)
各コースのピークにはボルトやチェーンで支点をつくっています。けれどそれらは日光や雨風を直に受ける位置にあるので日々劣化をしています。安易に信頼せずに残置支点は最後のロープ回収用として利用するほうが低リスクです。

この岩場での支点は昔から先輩方が構築してきたものを活用させてもらっていますが、経年劣化により今までは古くなった支点は取り替えていましたが、環境保護と自然のローインパクトを基本とするフリークライミング界の方向性に倣って、そしてこの山の所有者への敬意と、阿南の隠れた名所の保護を考えて・・・ボルト、ハーケン、チェーン、ワイヤーなどの残置支点の新たな増設はしないことにしました。ここを利用される山岳会や、個人の方々のご理解ご協力をお願いします。石門俱楽部 戸川満夫