集会レクリエーション(3)


ゲームのアレンジ・創作



 市販のレクゲーム本では様々な種類のゲームを紹介されていますが、老人や障害者施設の場では出来にくいものが殆どです。それは対象が健常な子供や大人向けに設定されているからです。身体の動き、ルールの理解力等に、合わせるようにネタに工夫や改良が必要です。それがアレンジです。



アレンジする上で大切なことは・・・
@ゲームの目的を明確にしておくこと。
A見てもやっても「楽しい」こと。

@はチーム対抗として競い合うことで盛り上げるのか、運動する機会として行うのか、参加者同士の交流を楽しむのか・・・などの実施目的を明確にするとやっているイメージが描けてアレンジのポイントが定まってきます。

Aはゲームの生命線でそのゲームの楽しさの要素を整理、把握しておく。アレンジによって楽しさの要素がなくなると単なる動作や作業になります。


例「さかな釣りゲーム」をアレンジする。
□勝敗をつけるか否かの選択・・・
・競争にすると運動能力、理解力の高い参加者が有利になり、数多く釣ると勝てる。これではすぐに勝負が見えて見ていてもやっていても楽しくない。
・競争でなくなるとゆっくり出来るが集団での盛り上がりやゲームのメリハリが弱くなる。
□個人戦かチーム戦かの選択
・個人戦にすると・・・集団レクとしての盛り上がり(団結心、意欲、応援などのコミュニケーション)に欠ける。しかしチームメンバーに対する不満などの可能性はない。
・チーム戦だと・・・集団レクとしての盛り上がりは出来やすい。けれどチーム構成のメンバーに不満がでる可能性がある。

ここでは盛り上がりの出来やすいチーム戦にする。勝敗は釣った魚の数ではなく、点数制にする。やり方は魚の裏に点数カードをつけておくことで偶然や運の要素が出来て運動能力の差は少なくなる。
またひとりが釣っていい魚の数を決めるなどのルールを加えてもいい。
釣り方として竿を持った横の人が釣り上げた魚をとってカゴに入れるという役割にする。





「さかな釣りゲーム」の実際例
 ゲームとしてはよく知られている古典ゲームなのでわかりやすく、見てもやっても楽しいネタです。用具を使うゲームはその出来栄えや、精度の良さがより楽しくなるポイントです。用具が施設の倉庫の隅に眠っていたらリニューアルに作り直してみませんか。


T用具のチェックと作り方例
よく知られている馴染みのある魚を選んで描きます。それによって話題が広がりやすいからです。台紙となるダンボールの裏表に貼ります。魚の特徴を表す絵に仕上げるのですがこの作業が最も手間がかります。けれども時間をかけて作ったものは見る人の心にも届きます。魚のサイズや種類によって重さを変えてみると面白いですね。

竿 長さと太さが重要。竿は短いと扱いやすいが遠くへは届かない。長いと扱いづらいが遠くへ跳ばすという動作が生まれます。長さの違うものを数本あれば対象者の状況によって選べます。釣り経験のある元気な方には遠投や、魚が見えない底釣りなども考えられます。竿の太さは先は細いのがお奨めです。竿がしなると手応えがあり、見ていても迫力があります。

仕掛け 釣り針形状のアルミ針金でつくるフック形式と、磁石形式がある。アルミ針金でダブルフック針をつくり、糸に鉛をつけます。特養のお年寄りには見えにくく、手の巧緻性が要るので磁石にするとたくさん釣れて楽しい。また磁石を這わせて2枚釣りを狙うというテクニックも登場した。対象が元気なお年寄りや小学生ではフック式が難しいので面白い。

テグスよりも見えやすく、手ざわりのいい木綿糸を選ぶ。



わかりやすい魚を描く 口元のクリップ 先端は細めに フック式針 磁石


特別養護老人ホームで
一重円で 手助けする男性 針は磁石式で

知的障害者施設
台の上から釣る 3面に置く(床、台、台下)


知的障害者施設での進め方(50人程度)
T.やり方 コンテナ台を円周上に適当に置く。円内はブルーシートを敷いて海と過程する。

魚を1枚ずつみんなに見せて名前を確認しながらシートの上に置いていく。
竿を2種類準備して重度に方には磁石式、中軽度の方にはフック式を渡す。

間隔を置いて4〜5人がコンテナの上に立って釣る練習をする。重度の方は状況をみてサポートする。

制限時間を決めて釣りスタート(特に競争にはしない。)

まとめに各自の釣果を発表して努力を称える。

次の参加メンバーと交替する。

全員終わったら希望者で競争ルールでやってもよい。
 BGMを流す間に釣った魚の数で競う。個人でもグループ対抗でもいい。

U.変化 ○机を置いて高さや位置に変化をつける。(画像右下)
○スチール缶、ワラぞうりなどのゴミネタや、魚以外の面白絵ネタを混ぜる。
○魚の値段でランク分けをして裏に点数カードをつける。         
○魚が見えないように隠す。ふたを開けた大きめの箱を中央に置きその中に魚と、ハズレネタを入れる。手探りで釣る面白さと手応えからくる想像や、期待が生まれる。

V.BGM、効果音 おさかな天国、ソーラン節、斎太郎節、兄弟船など釣っている時にかける。
始めに海の音、カモメの泣き声などの効果音があると雰囲気がでる。


●釣り本来の面白さ @見えない状態での魚とのかけ引きがある。
A竿をあげようとした瞬間の竿のしなりの手応えがある。
B魚との格闘と水面での対面。釣り上げた魚をつかむ瞬間。ビクに入れる時の達成感など。
Cまわりの人から注目され、認められる喜び。
D最後に食べる楽しみなど。


実際の釣りの面白い要素をゲームの中に取り入れて製作する。障害や能力差が気にならないで全員がゲームを楽しめる事を目標にする。その結果をみて次のレクへの課題にしていく。そんな実践のくり返しが楽しいレクリエーションをつくる営みになると思います。



創作ゲーム
@紅白ペットボトルボウリング、 A招き猫お手玉入れ、 Bボックスお手玉入れ、 C大黒・恵比寿俵ころがし、 D四国八十八箇所巡りすごろく徳島編、 E愛子さまおめでとうすごろく、 Fピン倒しサッカー、 Fカエル捕りバルーン、Gカメと犬の巻き取りレース、 Hトントン紙相撲、 F大仏様とスイカ割り、 G揚げようこいのぼり、 Hツリーを飾ろう送り、 I大皿送り、 Jスティックもの送り、 K新聞ホッケー、 L怪盗ルパン釣り、 Mサイコロ福笑いN鬼の玉入れ、 O鬼の的当て、 Pバランスピン球入れ、 Q車椅子かるたとり、 R風車テープ落とし、Sスティックボーリング、 21棒風船キャッチ、 22的入れ風船投げ、 23マッチングひな飾り他