1・老人施設 2・障害者施設 3・アレンジ創作  4・歌体操 紙相撲

集団レクリエーション(1)〜特別養護老人ホーム「蓬莱荘
   1996年より特別養護老人ホーム「蓬莱荘」さんに専属レク講師として月1回の訪問にて24年間訪問させて頂いた。施設のレク行事や、余暇支援を担当されていた生活指導員Oさん(レク資格所有)に助けてもらいながら午前中特養入居者を対象に月例レクを運営。午後は同法人のデイサービス施設にて午前と同じ内容で実施させて頂いた。
  蓬莱荘月例レク
●対象:特養入所のお年寄り15〜20名  ●会場:1Fロビー  ●時間:1時間
●隊形:一重円で車椅子又は椅子で座る。
●内容
 会場準備・呼び出し・着席
 
  開会、あいさつ
 △体 操(10分) みんなの体操、草津節体操

 △ゲーム(20)  ウォームアップ ・  ゲーム
          
 △三味線うた(15)阿波踊りぞめき、 童謡、 民謡
          
 △歌体操(10)   北国の春

1時間で4コマの内容ですがどれかひとつでも楽しんでくれたらいいと思ってやっています。1時間は疲れる方もいたり、ゲームはやりたくないけど、三味線が聴きたいからと参加される方もいます。
 
   
   2010年頃から福祉系の大学や専門学校の施設介護実習の受け入れが多くなり、レクの時間にも実習学生が参加するようになりました。レクではお年寄りとのコミュニケ―ションを楽しむことを目的に体操やゲームを一緒に行います。けれど歌は知らない曲が多いのでポカンとしていて困るけど、お年寄りにとっては孫のような学生たちが関わってくれるのでいつもより表情よく声がよく出ていた。閉会後のふりかえりでは介護技術や方法を習う実習と違ってレクで初めてお年寄りとふれあえたと・・。それからは学生の施設実習カリキュラムにレクが位置づけられるようになって嬉しい。

また地元の小学校の訪問授業として5年生が来訪するようになり内容は運動会にする。30名の子供たちが違和感なくお年寄りたちとゲームやダンスする様子が印象的だった。僕が子供の時には老人施設に入る事もなく、お年寄りの手にふれることは出来なかっただろうが、今の子供たちはすごいなあと感心した。
 
  年中行事のゲーム  
  「施設の中にいるお年寄りが季節を感じられるようなレクをして欲しい」・・・という願いで昔ながらの生活や年中行事をテーマにしてゲーム化を考えるがなかなか面白くは出来ませんでした。  
  1月:初詣、正月遊び   2月:節分、針供養  3月:ひな祭り、お彼岸  4月:花見、田植え5月:端午の節句、母の日 6月:入梅、茅の輪くぐり  7月:七夕、蛍狩り  8月:海水浴、お盆9月:十五夜、敬老の日 10月:体育の日、紅葉  11月:文化祭、酉の市  12月:冬至、煤払い  
   1月・初詣 2月・節分恵方巻 3月・ひな祭り  月・田植え
 
         
   5月・鯉のぼり  6月・てるてる坊主 7月・バーベキュー 8月・墓参り  
           
  9月・栗拾い 10月・俵送り  11月・ サッカー 12月・ 大国さま   
       
   
   ●三味線
レク実技の3種の神器と言われたゲーム(遊戯)、ソング(歌)、ダンス(踊り)は短時間で楽しく交流出来る集会レクリエーションの基礎実技です。中でも歌は最も多くの人が参加しやすく宴会の場では欠かせない、一体感が味わえて心肺機能も活性化されます。歌を更に楽しく盛り上げる楽器として三味線がいいとピンときて習い始めました。

ゲームが終わって三味線を出すと参加者の視線が集まって自然とプログラムが移ります。女性は三味線が好きな方が多く調弦の音だけで耳を傾けてくれます。 始めはテンポのいい「金比羅舟々」から入って
阿波踊りのぞめきに移るとにこやかな顔になって身を乗り出し手拍子する人、手を上げて踊る動作をする人、よしこの歌う人・・中でも寝たままの方が上体を起こして目をしっかり開ける人がいて驚いた。ぞめきのリズムは誰でもウキウキして若い頃の記憶が蘇る。すごいパワーがある。また静かな童謡は自然と子供の頃に戻って歌声が出てくる。三味線の音はいい刺激を与えてくれて集中できるプログラムになりますがしっかり練習しないと興覚めになります