特別養護老人ホーム 知的障害者 アレンジ・創作 歌体操 親子 紙相撲

集団レクリエーション(1)
〜特別養護老人ホーム「蓬莱荘」さん〜

  福祉や医療の入所施設で暮らされている方にとっては余暇時間の過ごし方は元気に過ごす為の重要な課題です。特別養護老人ホーム「蓬莱荘」さんで施設の毎月の行事としての集団レクリエーションに関わらせて頂き20年を過ぎました。

 1時間のプログラムで当初は30人ほど集まっていた参加者も昨今は障害の重度化がすすみおよそ半分になりました。一般の大人が誰でも簡単に楽しめるゲームでも障害のあるお年寄りにとっては出来ないのが殆どです。その為やりやすいように内容を変化、創作をしていくことが必須になります。また四季折々の季節感を感じられるように年中行事をゲーム化してゲーム以下して創り変えていきます。同じゲームでも年を重ねるごとにより楽しめるように手直ししながら完成度を高めていくのが課題です。
  蓬莱荘でのゲーム大会  
   1月・風船羽根つき 2月・太巻き 3月・  月・田植え
 
         
   5月・鯉のぼり  6月てるてる坊主 7月・バーベキュー 8月・墓参り  
           
  9月・栗拾い 10月・俵送り  11月・ 魚釣り 12月・招き猫的入れ    
       
   風船つき  パラシュット体操  サッカー 傘リレー   
           

 平成8年より施設の月行事のゲーム大会の運営に関わらせて頂いています。当初は参加者20名強で要支援のお年寄りも数名いたので賑やかでした。けれど介護保険制度への移行と歳月の経過とともに参加出来るお年寄りが少なくなり内容もより易しい方向に変化してきました。
運営は担当職員さんと2人で15名程度のお年寄りと1時間弱のプログラムを午前と午後に対象者を変えて行っています。数年前より大学や専門学校での老人施設実習での1コマとして学生たちに集団レクの運営体験をしてお年寄りへの理解を深める位置づけになってきました。

内容は以下の通りで全部参加出来なくてもどれかひとつでも楽しんでもらえたらいいと思ってやっています。動作が出来なくても、声が出なくてもただ居るだけで心に何らかの刺激や変化を願っています。

プログラム(60分弱)
 ◆体 操  ・・・みんなの体操、手遊び
 ◆ゲーム ・・・・季節感がある・適度な運動がある・勝敗のない、
 ◆三味線うた・・・童謡、民謡、懐メロ歌謡など
 ◆歌体操 ・・・・北国の春、曲にあわせて動作や歌で一体感をつくる。
 
  ●うた三味線  
  ゲームは体が動きづらいため尻込みする方もいますが、三味線の音が聴きたいと参加してくれます。
阿波踊りのぞめきのリズムに目が覚めて身を乗り出す人、にこやかな表情で手を上げて踊ろうとする人、童謡曲に合わせて歌ってくれたりもします。三味線は昔からの身近にあって唄や踊りの伴奏として多くの女性に親しまれてきました。その音で寝ていた体が急に起き上がったり、声を発したりするパワ―が楽器にはあるようです。
 
   レクリエーション(recreation)は「再創造・気晴らし・娯楽・余暇など」の意味があります。僕は「元気な自分に戻る為の営み」ととらえています。施設でのレクは個人を対象としたものと、集団を対象とした行事的なのものがあります。集団やグループで行うレクは個々に能力や障害の特徴や差が大きい全員が満足する内容にするに困難です。けれどグループだからこそ味わえる人とふれあう感動が人を変えていくパワーをもっているのでコツコツ目指していこうと思います。