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きっさこ・茶室づくり 茶道のお稽古
ダッキーハウス 5
茶室「きっさこ」H24年2月築
きっさこは「喫茶去」と書きます。禅の語で「お茶を飲んで去りなさい」という意味ですが、その真意は分け隔てしない心で「いつでも、どこでも、誰にでも同じ心でお茶を点てましょう」という茶の湯の教えです。これは昔に習ったレクリエーションの基本と同じ・お茶を飲みながらコミュニケーションを楽しむ空間が生まれる。初対面の人も馴染みの友もここでゆったりふれあえるといいなと思った次第です。
茶室づくり(H23.10〜24.1)
事務所と倉庫の間のスペースを埋める小屋を建てたいと思い、あれこれ考え辿り着いたのが茶室。茶室の基本は4畳半だと知りちょうどいいサイズ。いつでも活用できて為になるのが決め手だった。 上左画は事務所横に据えてあったスチール物置。これを作業土間に移設を考えたがサイズが合わず、解体を手伝ってくれた仲間に譲り10月半ばに基礎工事にかかるが、平面寸法では両側の建物屋根の出羽分がオーバーしていて事務所のトイレ屋根を一部切ったり、倉庫側の犬走りを削ったり、更にはお隣りとのブロック塀が劣化でぐらつきがありその補修工事も追加になった。基礎が終わると工務店の大工仕事が始まり11月中旬に棟上げとなる。 塗装(12月下旬、1月上)
墨渋で混ぜる 塗装前 墨しぶ1回塗り 墨しぶ3回塗り 外壁は今までと同じ杉板だが事務所と倉庫は横張りたが今度は縦張り。縦は塗りやすいが下に流れやすいので止めの仕切り板をつけてもらう。その仕切りを利用して上下の色をツートンで変化をつける事にした。 墨渋 柿渋に墨を混ぜて黒くしたのを墨渋といいます。今まで使っている柿渋に市販の墨汁を混ぜるのですが、墨汁は原液では分離するので水で薄めるとよいと書かれていたので試すと見事に混ざり成功!墨汁は100均。3回塗ると上画像のようになった。上の部分は普通の柿渋で2回塗装。けれど雨風で落ちやすいので2年に1回は塗り直さす必要あり。けれど墨渋は落ちにくい。さすがの墨 柿渋塗料
数社メーカーがあるが、ここのが粘度があって塗りやすい。色も濃く変化するように思う。無臭もあるが有臭のものが安いので、臭いもすぐに消えるのでお気に入りとなっている。今回は中粘度で初めは中粘度で2倍に薄めて使う。
「ふじデッキ」のデッキ面に関しては柿しぶの上に柿しぶコートというろうワックス塗料を使用しました。これで撥水性と柿しぶの耐久性も上がりましたが、高価格の為以降は通常品になりました。
柿渋1.8L中粘度 3本 3,360円 大杉型紙
外廻り(H23.12月末)
砕石を降ろす 犬走りを砕石で敷きつめる 踏み石を据える
整地・芝張り替え(H24.1月初) スコップで芝を剥ぐ 土を降ろし地面を上げる 剥いだ芝を並べる 目地と上に土を入れて養生
単純な作業は自分でと建物まわりの犬走りに砕石で埋める。近くにあった砕石業者の高橋運輸さんで軽トラ1車分の砕石と、真砂土を購入。土は窪んでいた中庭に5cmほど高さを上げて芝を剥がして土を入れ張り直す。目地を埋めて上から全体にと養生用に土をかけて2日で終了。
・砕石、真砂土:軽トラ2車 4,200円 ・玄関あがり石3個 サービス
・飛び石2個1,000円(ホームセンター)・玉砂利6袋 2,900円(ホームセンター)
低予算で たった3坪ほどの小屋でも建築の工程は同じで茶室となるとかなり割高になる。見積額400万もかかるというので、水屋と炉縁など専門メーカー製品だったのでそれらを施工大工さんに造作してもらう。関連の炉檀、水皿、茶窯、照明、水栓、シンクなど設備関係の製品は自分で通販や、オークションで購入して揃える。外壁は板張りで、屋根は鉄板、基礎まわりの犬走りの砕石や中庭の整地、柴張りなど自分でする。それでも正味300万円かかった。家造りは小さいほど割高になる。低予算にするには1年前に建てた倉庫と同じ棟にするのがベストだったが、あの時には茶室など思いもつかなかった。