シートレッキング 体験イベント

シートレッキング
 
 レクサーのアウトドアフィールドは1995年より山と川、岩と洞窟でやっていましたが、海の近くで育ちながら海がない!とハッと気づいてトレッキングをテーマに2011年から始めました。
シートレッキングとは道のない海沿いを伝って歩き、海の自然や生きものを観察しながらゴールを目指す小さな冒険旅。衵海岸には干潟、砂浜、砂利、磯、岬、湾、樹林帯など様々な自然環境がコンパクトに凝縮された希少なスポットです。地磯は登山に似て登ったり下ったり、へつったり難所があってスリルと越えた時の充足感があります。一方のタイトプール(潮だまり)では様々な生きものに出会えるわくわく感があります。
変化に富んだ沿岸線 
干潟 砂浜ビーチ 玉砂利 地磯
ゴロ石浜 樹林 ヨシ原
シートレッキングの特長
  1、海の自然にふれあえる。
  2、子供、高齢者、障害者など幅広い世代で楽しめる。
  3、岩稜域の登山や、クライミングの練習として手軽に行ける。
  4、夏でもすぐに体を冷やせる環境なので熱中症のリスクが低いなど。
リスク管理
  ●実施日は潮干狩りに適した日時、天候を選ぶ。
  ●天気が良くても波の高い日は中止する。
  ●救命胴衣、ヘルメット(又は帽子)を着用する。
  ●事前に下見歩きして地震、津波等緊急時での脱出、避難ルートをチェックしておく。

干潟の生きもの
@干潟の棲息調査 Aハクセンシオマネキ Bトビハゼ Cウミニナ
@袙海岸の手前は橘湾の内海になって干潟があります。ここでは吉野川干潟にみられる様々な生き物が棲息しています。その調査の為に上の網囲いがたくさんあります。

Aハクセンシオマネキ:片方の大きなハサミを振る行動習性が白い扇子(白扇)を振っている様で、また潮を招いている様に見えるのでシオマネキ。6〜8月の繁殖期にオスがこのウエービングをします。
 (絶滅危惧II類)

Bトビハゼ:泥干潟に生息して春から秋にかけて活動する。干潟上では這ったりジャンプして移動する。連続ジャンプで素早く逃げ回るので、捕えるのは意外と難しい。食性は肉食性、甲殻類などを捕食する。

Cウミニナ:干潮時に地上を這い捕食する。瀬戸内地方から九州にかけての地域でよく食べられ塩茹でなどにする。(絶滅危惧II類)

磯の生きもの

タマキビガイ

ヒザラガイ

イボニシ

イシダタミガイ
 
ガンガラ
 
イソニナ
 
フジツボ
 
カメノテ
 
ヨメカサゴ
 
ムラサキイガイ
 
イワカキ
 
ムラサキウニ
タマキビガイ(コンペイトウガイ) 名の由来はカラに付いた突起がお菓子のコンペイトウによく似ています。殻高は1.5cmくらいで鋭い棘のような突起の列がクルクル巻いています。潮の満ちひきする場所を潮間帯といい、潮間帯の上の方で暮らします。全く潮の飛沫がかからない場所にはいませんが、潮に浸かるのは好きではないようです。コップに潮水をいれてコンペイトウガイを入れると数分後にはコップの上に上がって潮水から出てきます。

ヒザラガイ :体の周囲がコケ状の黒いヒゲで覆われてグロテスクな形。貝殻は78枚の小片に分割されていて、岩から剥がすとダンゴ虫のように丸くなります。一旦ゆでたあと殻とヒゲを手でそぎ落とし、甘辛く煮付けてると歯ごたえのある食感で美味との事ですが・・。

イボニシ :波のしぶきがかかるような岩を好んで生息。ただし干潮時にカラカラに乾いた岩場にいることもあります。塩茹ですると少し苦味がある独特の味。肉食性の貝で体の中に蓄えた酸を使って他の貝に穴を開けて肉を食べ、養殖のカキなどを襲う有害種の貝として漁業者には嫌われています。食べた時の苦味はこの酸のせいだそうです。

イシダタミガイ: 2cm程度の小さな巻貝。干潮の時には岩の割れ目やくぼ地、石の下などにたくさん群れて潮が満ちてくると真っ先に動き出し、波打ち際を動き回ります。動く速度はビックリするくらい速い。貝殻の表面にレンガを敷き詰めたような石畳模様が由来。

カメノテ :貝ではなく、エビやカニなどと同じ甲殻類に属しフジツボの仲間。潮間帯の岩の割れ目に群生。大きいものだけを採取。味はピカイチで塩茹でして、袋状の柄の中にある肉を食べます。脂肪質の、コクのある独特の旨さで、味噌汁に入れても美味。

ヨメガカサ:茹でると実だけがきれいに分離する。
味噌汁炊き込みご飯などで。島根県の海岸部では、貝を「ぼべ」、「べべ」どと称して、夏に採りニンジンなどの根野菜とあわせて炊いて「ぼべ飯」という炊込み飯が一般的である。
ムラサキイガイ(ムール貝)は記憶喪失性、麻痺性、下痢性買う毒など多種の毒を蓄積する事が報告されている。二枚貝のうちでも貝毒の減毒が遅く、長期間に毒性を保ちやすく、麻痺や下痢などの食中毒を起こすことが多い。商品として売られているものは検査、安全管理が確立されています。
ムラサキウニ :別名海栗とかガゼ、歩くのが早い。獲ったら違法行為です。

 
アメフラシ アメフラシの卵 アメフラシの殻 ガザミの子
イトマキヒトデ クモヒトデ
アメフラシ :名の由来は海水中で紫色の液をだすと雨雲がたちこめたように広がる様子からだそうです。また雨の時に岩場に集まるという説もあり、産卵のために磯に現われる時期が梅雨と重なるためではと考えられています。 iイギリスや中国名で海兎いう意味で頭部の二本の突起をウサギの耳に見立てたもの

クモヒトデ : ヒトデとは近い関係の棘皮動物。ムチのような細長い足で海底をはって移動。殆どのクモヒトデ類は通常、海岸の浅瀬では目にすることができないというのでこの場所だけかも・・。約1,500種類のクモヒトデ類が存在して多くの種は、500m以上の深い海底にも生息する。
 
 海藻
 
ひじき ワカメ テングサ アオサ
 
  以上は無許可で獲ったら違法行為になり罰金の対象です。  

 
海の自然観察と磯トレッキングH25.5.26
 「徳島の自然と生物を語る会」代表の中野晴夫先生のご協力を頂き、海の自然観察歩きの体験講習を行いました。子供たちのひっきりなしの質問攻めに全て明確に答えられて流石の先生でした、一番勉強になったのは僕自身でした。
内海の説明 海辺の樹木の話 干潟の話 鳥の話
タイトプール観察 先生の元に集まる シオマネキの卵 洞で
中野先生は高校で生物を教えられていました。主宰の会の活動を通じて子供に自然から学ぶ教育に尽力されています。下見の時にこの袙海岸をこれほど自然豊かでたくさんの生物が棲息する所は全国でも珍しいと感心されていた。自信をもって紹介できる郷土の海岸です。
 


シートレッキング体験
 阿南市の袙(アコメ)海岸でのトレッキングです。スタートは穏やかな内湾の干潟ですが、だんだんと海の色が変わり磯になります。タイトプールで海の生きもの観察して昼食。後半はスリリングな岩礁域の難所を越えて、プライベート的な静かなビーチでゴールです。五感に刺激を受ける約4km2時間の海の探険歩きです。
服装例
 ●実施日
4〜9月の期間にて実施。事前に希望日をご予約ください
潮見表カレンダーをご参照ください
 ●場 所 阿南市大潟町 アコメ海岸     ●定 員 10名以下
 ●対 象 一般、親子(4歳以上)
 ●内 容 磯歩き、生き物観察、自然観察、海の幸、
 ●集 合 現地10時前後〜14時  ※干潮の時間により変動。   
 ●準備品  リュック、運動靴、靴下、帽子、昼食、タオル、着替え、マイナスドライバー、替え履物、観察容器、救命胴衣、ヘルメット
 ●服 装
長袖、長ズボン、靴下、帽子、手袋、運動靴、替え靴、着替え。
※磯歩きは転倒や擦り傷を負う危険があるので長袖・長ズボンが必ず着用します。
 ●申込み TOGAWAレクサー戸川
 ●中 止 当日の天候や潮位、波高により中止する事があります。