シートレッキング 体験イベント

シートレッキング 2011〜
 
レクサーのアウトドアフィールドは川、山、岩、沢をメインにやっていましたが、海の近くで育ちながら海の活動がない!とハッと気づいて海のプログラムを2011年から始めました。
シートレッキングとは道のない海沿いを伝って行き、海の自然や生きものを観察しながら歩くす小さな冒険です。現場の衵(あこめ)海岸のある半島は干潟、内海、地磯、砂利、洞、磯、ビーチなど様々な自然環境がコンパクトに凝縮された希少なスポットです。特に潮だまりのタイトプールでは様々な海の生きものに出会えてわくわくします。磯歩きは高山の岩歩きに似て登ったり下ったり、難所を越えてゴールのビーチに着いた時は達成感に充たされます。
変化に富んだ沿岸線 
玉砂利 干潟 ヨシ原 ゴロ石浜
地磯 樹林 ビーチ
シートレッキングの特長
 1、海の自然にふれあえる。
 2、子供、高齢者、障害者など幅広い世代で楽しめる。
 3、岩稜域の登山や、クライミングの練習として手軽に行ける。
 4、夏でもすぐに体を冷やせる環境なので熱中症のリスクが低いなど。
リスクを抑えて安全な磯歩きを
 ●実施日は潮干狩りに適した日時と天候、波高を選ぶ。
 ●救命胴衣、ヘルメット(又は帽子)を着用する。
 ●事前にコース下見歩きして地震、津波など緊急時での脱出、避難ルートをチェックしておく。
 
干潟の生きもの
@干潟の棲息調査 Aハクセンシオマネキ Bトビハゼ Cウミニナ
@袙海岸の手前は橘湾の内海になって干潟があります。ここでは吉野川干潟にみられる様々な生き物が棲息しています。その調査の為に上の網囲いがたくさんあります。

Aハクセンシオマネキ:片方の大きなハサミを振る行動習性が白い扇子(白扇)を振っている様で、また潮を招いている様に見えるのでシオマネキ。6〜8月の繁殖期にオスがこのウエービングをします。
 (絶滅危惧II類)

Bトビハゼ:泥干潟に生息して春から秋にかけて活動する。干潟上では這ったりジャンプして移動する。連続ジャンプで素早く逃げ回るので、捕えるのは意外と難しい。食性は肉食性、甲殻類などを捕食する。

Cウミニナ:干潮時に地上を這い捕食する。瀬戸内地方から九州にかけての地域でよく食べられ塩茹でなどにする。(絶滅危惧II類)
磯の生きもの

タマキビガイ

ヒザラガイ

イボニシ

イシダタミガイ
 
ガンガラ
 
イソニナ
 
フジツボ
 
カメノテ
 
ヨメカサゴ
 
ムラサキイガイ
 
イワカキ
 
ムラサキウニ
タマキビガイ(コンペイトウガイ) 名の由来はカラに付いた突起がお菓子のコンペイトウによく似ています。殻高は1.5cmくらいで鋭い棘のような突起の列がクルクル巻いています。潮の満ちひきする場所を潮間帯といい、潮間帯の上の方で暮らします。全く潮の飛沫がかからない場所にはいませんが、潮に浸かるのは好きではないようです。コップに潮水をいれてコンペイトウガイを入れると数分後にはコップの上に上がって潮水から出てきます。

ヒザラガイ :体の周囲がコケ状の黒いヒゲで覆われてグロテスクな形。貝殻は78枚の小片に分割されていて、岩から剥がすとダンゴ虫のように丸くなります。一旦ゆでたあと殻とヒゲを手でそぎ落とし、甘辛く煮付けてると歯ごたえのある食感で美味との事ですが・・。

イボニシ :波のしぶきがかかるような岩を好んで生息。ただし干潮時にカラカラに乾いた岩場にいることもあります。塩茹ですると少し苦味がある独特の味。肉食性の貝で体の中に蓄えた酸を使って他の貝に穴を開けて肉を食べ、養殖のカキなどを襲う有害種の貝として漁業者には嫌われています。食べた時の苦味はこの酸のせいだそうです。

イシダタミガイ: 2cm程度の小さな巻貝。干潮の時には岩の割れ目やくぼ地、石の下などにたくさん群れて潮が満ちてくると真っ先に動き出し、波打ち際を動き回ります。動く速度はビックリするくらい速い。貝殻の表面にレンガを敷き詰めたような石畳模様が由来。

カメノテ :貝ではなく、エビやカニなどと同じ甲殻類に属しフジツボの仲間。潮間帯の岩の割れ目に群生。大きいものだけを採取。味はピカイチで塩茹でして、袋状の柄の中にある肉を食べます。脂肪質の、コクのある独特の旨さで、味噌汁に入れても美味。

ヨメガカサ:茹でると実だけがきれいに分離する。
味噌汁炊き込みご飯などで。島根県の海岸部では、貝を「ぼべ」、「べべ」どと称して、夏に採りニンジンなどの根野菜とあわせて炊いて「ぼべ飯」という炊込み飯が一般的である。
ムラサキイガイ(ムール貝)は記憶喪失性、麻痺性、下痢性買う毒など多種の毒を蓄積する事が報告されている。二枚貝のうちでも貝毒の減毒が遅く、長期間に毒性を保ちやすく、麻痺や下痢などの食中毒を起こすことが多い。商品として売られているものは検査、安全管理が確立されています。
ムラサキウニ :別名海栗やガぜ。歩くのが速い。持ち帰りは違法行為で罰金の対象です。持ち帰らないように。
 
マヒトデ イトマキヒトデ クモヒトデ ガザミの子
アメフラシ アメフラシの卵 アシハラガニ カニのふんどし
アメフラシ :名の由来は海水中で紫色の液をだすと雨雲がたちこめる様子からだそうです。また雨の時に岩場に集まり、産卵のために磯に現われる時期が梅雨と重なるためとも言われます。イギリスや中国名で海兎といい頭の二本の突起をウサギの耳に見立てたもの
マヒトデ :目、口、お尻、足はどこにあるのかがわかります。
クモヒトデ : ヒトデとは近い関係の棘皮動物。ムチのような細長い足で海底をはって移動。殆どのクモヒトデ類は通常、海岸の浅瀬では目にすることができないというのでこの場所だけかも・・。約1,500種類のクモヒトデ類が存在して多くの種は、500m以上の深い海底にも生息する。
 
 海藻
 
ひじき ワカメ テングサ アオサ
 
  ※以上の貝やウニ、海藻類は無許可で獲ると密漁行為になり罰金の対象です。収穫するのはやめましょう。  
 
海の自然観察歩きH25.5.26
 「徳島の自然と生物を語る会」代表の中野晴夫先生のご協力を頂き、海の自然観察歩きを行いました。子供たちのひっきりなしの質問攻めに全て明確に答えられて流石の先生でした、一番勉強になったのは僕自身でした。
内海の説明 海辺の樹木の話 干潟の話 鳥の話
タイトプール観察 先生の元に集まる アメフラシの話
中野先生は元高校で生物の先生で現在は主宰の観察会を通じて子供たちに自然から学ぶ教育に尽力されています。阿南の袙海岸が自然豊かで多くの生物がコンパクトに棲息する所は全国でも珍しいと感心されていた。自信をもってお薦めしたい郷土の海岸です。
 

シートレッキング体験
ダッキーハウスから車で15分の衵海岸です。竜のおとしごに似た岬を背中側からぐるり1周するコースです。スタートは穏やかな内湾の干潟ですがだんだんと海の色が変わり外海の磯になります。タイトプールで海の生きもの観察して昼食。後半はスリリングな岩礁域の難所を越えて、プライベート感のある静かなビーチでゴールです。五感に刺激を受ける約4km2時間の海岸の探検歩きです。
服装例
 ●実施日
4〜7月の期間にて潮干狩り適日となります。要予約制
潮見表をご参照ください。
 ●場 所 阿南市大潟町 アコメ海岸     ●定 員 8名以下
  ●コース   体力や年齢に応じてショートコースの選択も出来るのでご相談下さい。
 ●対 象 一般、親子(4歳以上)
 ●内 容 磯歩き、海の生き物観察、自然観察、
 ●集 合 ダッキーハウス 時間は干潮の時間により都度決定。   
 ●準備品  救命胴衣、ヘルメット、リュック、帽子、昼食、タオル、着替え、マイナスドライバー、替え履物、観察容器、
 ●服 装
長袖、長ズボン、上着、靴下、帽子、手袋、運動靴、替え靴、着替え。
※磯歩きは怪我の可能性があるので長袖・長ズボンを必ず着用して下さい。
  ●参加費   大人2,500円、子供2,000円 (15歳以下)保険込み 会員割引あり
  ●定 員   8名以下
 ●申込み 090-7624−1515 ダッキーハウス戸川
 ●中 止 当日の天候や波高により中止変更する事があります。