フェルト版画 |
明けましておめでとうござます・とは言えない元日の能登半島地震で被災された多くの方々のお見舞い申し上げます。長く続いたコロナ禍もようやく明けた兆しの新年だっただけに、天変地異が明日起こるかもしれない時代に日々をどう生きていくのかを考えさせられます。 毎年年賀状はフェルト版画を手作りしてしています。昭和56年から始めてフェルト版画歴43年になりました。右端が今年の龍ですが、年に1回だけの版画づくりなので殆ど進歩がないですね。以前は150枚ほど刷っていましたが、昨今は大晦日に50枚ほど刷って、正月に届いた賀状に返信するようになりました。 フェルト版画はカッターと水彩絵の具を使う紙版画で、今年は4回目の龍で右端の作品。になった。「龍」といえば、登竜門という言葉をよく聞くので調べてみたら・・・「中国の黄河の上流にある登竜山にある急峻の沢でその急流を登ることができた鯉は竜になるという伝説から、竜門を登ると立身出世、成功の道になる」という意味。龍は雷雲や竜巻を起こし、天候を操る力をもった躍動とパワーにあふれている神獣のイメージだが、調べると様々なご利益に分かれた龍神が存在していて「銀龍」が目に止まった。 銀龍:冷静で器用な龍なので、銀龍と繋がることによって、バランス良く何事もカバーしてくれる。 「銀の龍の背にのって」Drコトー診療所テーマのサビが浮かんでくる。中島みゆきさんが語る意味が3つあったがなかでも一番しっくりきたのが・・・太陽に照らされて輝く白波を”銀の龍”と重ねてその背中に乗って孤独に命と闘う島へと向かう医師・・・。昨年はまさかの滑落や入院を経験したが、幸運にも軽症で済んだ事を教訓に、今年は安全第一で活動すると龍の玉に祈願しました。 |
フェルト版画は水をよく染み込む紙生地の版画です。年に1度の年賀状ぐらいは手づくりしよう決めてフェルト版画の年賀にこだわっています。 |
その理由は |
@やっている人が少ないから珍しい。 A水彩絵の具がかもしだす偶然の色あいがいい。 B初心者でも簡単、手軽に出来る。 C何回やっても刷り上った時の喜びがある。 |
ところがそのやっている人が少ないことが災いして平成17年にメーカー(東京尚文堂)が生産中止となりました。あちこち探して広島の仲間よりフェルト版画の在庫のある販売店の情報を聞いてまとめて購入してひと安心しました。 同じように困っている県外のフェルト版画ファンの方よりお便りを頂き数枚ですが送りました。それがご縁で毎年年賀状をやりとりするようになりました。併せてまわりにフェルト版画仲間を増やしたいと思い講習会を続けてきましたが、版が生産していないこともあり続けてやる方もなく少なくなってきましたが、新たにフェルト版画がメーカーより生産販売されるようになりました。 |
つくり方 |
初めての人でも3時間くらいで出来ます。1枚の版で色付けにて50〜70枚ほど、それを繰り返すと200枚以上は印刷出来ます。 |
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●準備用具 |
・カッター:アート用の細いものが良、事務用品やDIY店にて ・ローラー:画材店、DIY店にて ・水彩絵の具、筆、パレット ・園芸用霧吹きスプレー |
@下絵に沿って溝を切り込む | A水彩絵の具をつけて、 | B霧吹きして | Cローラをころがして印刷 |